開脚べたーって必要ですか?
ヨガ初心者があこがれる開脚のポーズ。これはウバヴィシュタ・コーナアサナといいます。多くのヨガ系YouTubeで開脚べたーをする方法がアップされていますね。
それらのうちほとんどのものは、股関節回りの筋肉をストレッチして、股関節の可動域を広げる方法を紹介しているにすぎません。太ももの後ろをはしるハムストリングス、内側をはしる内転筋群、腰椎・腸骨と大腿骨を結ぶ腸腰筋を適度にストレッチすれば、一時的に可動域が広がるので、開脚はやりやすくなります。
しかし、ヨガ的には開脚して胸がマットにつくことはあまり重要ではないんです!
できない人は安心して下さい。バレリーナや新体操の選手がいとも容易に開脚をやっても、それはヨガではありません。では、ヨガで大切なことは何でしょう?
ヨガで大切なこと
開脚のポーズをするときに、大切なポイントは、2つあります。
①開脚ができない状況に直面したときに、その状況にしばらくとどまってみる。
ほとんどの初心者の方は内転筋が固く思うように開脚ができません。無理に足を広げようとすると、太ももの内側が伸ばされて強烈な痛みを経験するはずです。でも、その状況を観察し受け入れることが非常に大切なんです。
ヨガの実践においては多くの限界に直面しますが、まずその状況を受け止めることがスタートです。これは実践を深めるための第一歩になります。
②しっかりとエネルギーをとりいれて、循環させる。
骨盤の底部には、尾骨・坐骨・恥骨を結んだエネルギースポット(ムラバンダという)があります。開脚をしたときに、この部分を意識して、しっかりとエネルギーをブロックすることが重要!
呼吸とともにとりいれたプラーナというエネルギーは骨盤の底部から脊柱にそって上昇していきます。
開脚で簡単に胸がマットについてしまう人よりも、むしろ身体が固い人の方が、がっちりとエネルギーをブロックすることができるので、エネルギーの流れという点においては優れているんです☺
坐骨神経痛・ヘルニアに効果あり
このポーズでは、まず両足全体を伸ばして下肢全体を床につけます。肋骨を開き、背骨を上下に伸ばし、横隔膜をひき下げて息を吸い、引き上げて吐く深い呼吸をします。
背骨を伸ばすことを意識して、股関節から少しずつ無理のないように前屈します。股関節が固い人は、手のひらもしくは肘を床につけて、しばらく呼吸に意識を向けましょう。
このポーズを継続して実践すれば、骨盤のゆがみが調整されて、骨盤周辺の血行がよくなります。坐骨神経痛や軽いヘルニアにも効果があります。女性の月経不順にもよいとされています。是非、チャレンジしてみて下さい。
なかなか自分ではできないという人は、Bluewaterでお待ちしています。マンツーマンでヨガ・マジックをお伝えします。