チャクラの話し

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チャクラはエネルギーの集積所

人間の身体の中には、ナーディという目に見えないエネルギーの経路が72,000本も張りめぐらされていることはすでにおわかりですね。そのうち太い3本の経路(スシュムナー・ピンガラー・イダー)が交差している箇所がチャクラ。


チャクラとは、「車輪」とか「円」という意味で、エネルギーが自転車の車輪のように渦を巻いている集積所です。すなわち、人間の身体の中心に縦に並んだエネルギーセンターを意味します。

チャクラは脊柱にそって並んでいる

チャクラの渦巻きは、脊柱にそって7か所あるといわれています。下から順に、粗大なもの(扱いやすいもの)から、より精妙なもの(扱いにくいもの)へと並んでいます。

①ムラダーラ・チャクラ
ムラは「土台」という意味。身体の根底をささえるチャクラで、一番下の会陰部に位置します。

②スヴァーディシュターナ・チャクラ
尾骨の先端(仙骨神経叢)にあるチャクラで、自分の状態や本質を表しています。臍下丹田という場所は、このチャクラと一致しているようです。

③マニプーラ・チャクラ
臍の上(太陽神経叢)にあるチャクラで、火の要素、太陽に関係しています。

④アナーハタ・チャクラ
心臓部(心臓神経叢)にあるチャクラで、これに思念することにより高貴さや無限の智、シッディ(特別な能力)が得られます。

⑤ヴィシュダ・チャクラ
咽頭部にあるチャクラで、月に関係しています。ヴィシュダとは「清浄・浄化」を意味しており、ここであらゆるものを浄化します。

⑥アージュニャー・チャクラ
眉間(松果体)にあるチャクラで、第3の眼ともいわれます。これに思念することにより現世での成功が得られ、過去世でのすべてのカルマ(業)が破壊されます。

⑦サハスラーラ・チャクラ
サハスラーラは「千」という意味。頭頂部にあるチャクラで、1000の花弁をもつといわれています。

クンダリニーという蛇の正体

スシュムナー気道の入口とされるムラダーラ・チャクラには、クンダリニーという莫大な潜在的エネルギーが、3回半とぐろを巻いた蛇のように眠っています。

ハタヨガでは、ポーズや呼吸法などのさまざまなテクニックによって、眠っているクンダリニーを目覚めさせることが大きな課題です。

クンダリニーという蛇が目覚めると、スシュムナーを上昇し、順番にチャクラを活性化させていきます。

そして、最後のチャクラである、サハスラーラ・チャクラにたどり着くと、サマーディという超意識に到達するとか。これが、シャクティという女性原理(会陰部のクンダリニー)とシバという男性原理(頭頂部のシバ)の結合です。

クンダリニーが目覚めて頭頂部まで達したら、何だかすごいことになりそうですね。通常の意識状態を超えた、超意識の状態になるみたいです。

まさに、生きながらにして解脱するということでしょうか?

そこまでいかなくとも、アナーハタ・チャクラが活性化して、シッディという特殊能力が得られれば、毎日あくせく働く必要もないかなと、凡人の私はついつい思ってしまいます。

でも、そういった欲望にとらわれているうちは、クンダリニーが覚醒し頭頂部に到達することはないそうです。

クンダリニーという蛇は、青い鳥と同じで、それを追いかけるのでなく、その存在に気付くことが大事!

とらわれのないピュアーな心で、毎日、ヨガの実修を続けられること自体が幸せなんですね☺

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